ギャンブルをする際、最も気になるファクターとして頭に浮かぶのは「還元率」です。
どの程度遊んだらいくら負けるのか?
この指標となる基準です。
一般的には競馬や競輪、競艇等の公営ギャンブルは7割程度の還元率だと言われています。
全投票金額を100万円とすると、どの投票券が当たったとしても30万円は胴元に残るように計算し、残りの70万円を還元するようにオッズを決めています。
めちゃ賢いですね。
技術の進歩=コンピュータの進歩には凄まじさを感じます。
このように瞬時に計算できるソフトが普及することで、爆発的に参加者を増やすことが可能になったのでしょう。
話が少し逸れましたが、今回の本題は「パチスロの還元率」です。
スロッターは気になるところですよね。
パチスロの還元率
パチスロの還元率とはズバリ機械割です。
今のパチスロはよっぽど酷い台でも最低で96%くらいとなっています。
ここで良くありがちなのが、
「競馬と比べると圧倒的に還元率の高いパチスロなのに競馬以上に負ける気がする」
というものです。
私も昔は
「自分のサイフから出たお金を投資額」
というような解釈をしていたので、
「随分負けるな~、解析嘘ついてんじゃねーの!?」
と思っていたのですが、
自分の考え方が間違っていたのです。
競馬との比較
では、競馬と比較することでパチスロの還元率を明確にしていきましょう。
投資額の問題
投資額に対する競馬とパチスロ問題について考えてみましょう。
例えば何口でも良いので、馬券を10,000円分購入したとしましょう。
そして全ての馬券が外れたとします。
この場合、投資額は10,000円です。
これに対して
1,000円で30回転するパチスロ(1ゲームでメダルを3枚使います)を10,000円分回したとしましょう。(メダルは千円で50枚借りられます)
300回転させて当りは引けませんでした。
この時、パチスロも競馬と同じく10,000円投資ということになるのでしょうか?
いえ、違います!
「なんで!?競馬もパチスロも等しくサイフから10,000円無くなったのに!?」
と言う方もいるでしょう。
ですが、それは誤りなのです。
では、競馬とパチスロでは何が違うのでしょうか?
それは、
パチスロは大当りこそ引けていないものの、小役の入賞によって払い戻しを受けているということです。
ここがいまいちピンと来ないんですよね。
おそらく意識が大当り(REGも含む)に集中しているからだと思います。
改めて考えてみると当たり前なのですが、パチスロは小役と大当りによって還元される遊戯なのです。
ですので、
今回のパチスロの投資額は
300(ゲーム)×3(枚)×20(円)=18,000円
※メダルは千円で50枚借りられるので、1枚は20円
そして、小役で8,000円分=400枚獲得したというわけです。
レートの問題
次にレートの問題を考えてみましょう。
競馬は1口の最少金額が100円、上限はありません。
それに対して、
パチスロは1ゲームメダル3枚=60円(消費税で多少増える場合あり)が上限で、それ以下のレートも設定もあります。
ですので、
パチスロではどれだけ突っ張ろうとしても、1ゲームで60円しか投資できないのです。
1時間で速く回せたとしても750ゲーム消化ですので、時間あたり45,000円の投資金額です。
朝から夜までというと大体10時間くらいだと思いますので、投資額は45万円ということになります。
私がこのように書くのは、パチスロのレートはショボいと感じているからです。
少し余談ですが、2019年以降に出る台はMAXで115%の機械割となっています。
1番おいしい台でも、理論上は67,500円しか勝てないからです。
パチスロの遊戯時間と還元率の関係
では、先程の話から導き出されたパチスロの性質から、遊戯時間と還元率の関係性について考えましょう。
1時間の最大投資額は45,000千円です。
始めに書きましたが、パチスロの機械割は最低でも96%です。
とすると、4%を45,000円にかければ時間あたりの負け額を計算できますね。
時速1,800円で金を失い続けます。
ただし、これは最悪の場合です。
パチスロには設定があり、良い設定を打つために多くの人が思考を巡らせます。
したがって、ホールは良い設定を実際に設置するか、あると匂わせて遊戯者を募ります。
現在のホールでは広告が禁止されていますので、実際に良い設定が入っている可能性が高いと思いますので
あくまで願望ですが
平均すれは98%ほどの還元率に落ち着くのではないでしょうか。
これを前提にすると、
時速900円で負け続けることになります。
1日中遊んで9,000円くらいの損失です。
ただし、パチスロは不確実です。
1日くらいで確率通りに大当りが引けるとは限りません。
ギャンブル的な遊びなので当然ですが。
ですので、勝つこともあれば理論値以上に負ける可能性もあります。
収束するには時間が必要です。
例えばあるサラリーマンが年間100日、朝から夜までパチスロで遊んだとします。
この場合、失う金額は大体90万円ほどに落ち着くはずです。
塵も積もれば山となる。
大金ですね。
競馬とパチスロ、遊ぶならどっち!?
これまでの話から
遊ぶなら競馬とパチスロどちらか?
ということに触れたいと思います。
この比較をする際に
パチスロで1日遊ぶ時に必要な理論上の損失額を明確にしておきたかったのです。
先程の結論から平均値、理論値で計算すると9,000円となります。
では、競馬で9,000円を失うにはいくらの投資額が必要でしょうか?
還元率は70%ですので、
9,000/0.3で計算できますね。
30,000円の投資額ということになります。
ここで断っておきますが、パチスロでは還元率が98%に落ち着くという前提。
競馬では平均値、還元率70%を採用しています。
もし何からの手段、テクニックを使用して還元率を底上げできるのであれば比較が難しくなります。
あくまで、適当に遊んだ場合の比較ということをご承知おきください。
これらを前提とした上で、
パチスロと競馬を比較したいのです。
比べるべきは
「競馬で30,000円投資する場合の満足度が、パチスロで1日中(10時間)遊んだ場合の満足度と比べてどうなのか?」
ということです。
ここで個人差が出てきます。
1レースで1,000円賭ければ十分で、1日10レースすれば満足だという人は競馬をすべきですし、
いやいや、1レース5,000円賭けないと満足できないよ!10レースで50,000円だね。
という人はパチスロの方が損失額は少なく済みます。
理論上の損失額にだけ焦点を当てた場合、より軽傷で済むには?
ということだけに着目した場合の比較です。
まとめ
今回このようなことを書いたのは
「還元率70%の競馬で遊んでいる人はバカだよね?パチスロならほぼ100%なのにね。」
と言う知人がいたからです。
でもこれは、還元率には触れていますが、投資額には触れていないんですよね。
パチスロで1日遊ぶということは45万円を投資することになります。
100円の馬券4,500枚分です。
いくら還元率が高くても、投資額が大きければ損失額も無視できないものになります。
そこをしっかりと理解した上で遊ぶことは重要だと思います。
しかも相手はギャンブルです。
短期間だと、計算通りに、理論値通りに話が進まないことを前提とした遊びです。
それが醍醐味なのですが、誤った認識をしていると生活を破綻させかねません。
私はパチスロが大好きです。
今は5スロ、2スロといった最大レートの1/4、1/10といったレートで遊べるホールもあります。
居心地が良くなるように練られた空間をホールは提供してくれていますし、日頃のストレス発散になります。
理解を深めて本来の目的を失うほどの打撃を受けないように注意して付き合っていきたいものです。
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