おっさん(老害)が語るパチスロ4号機

パチスロ

「昔の4号機はすごかったんだよ!」と言うと、2chでは「この老害が!」と言われることが多くなった今日この頃(私は2chに書き込んだりしません!笑)ですが、4号機はどれ程すごかったのでしょうか?それを書いていきます。

機械割

5号機の機械割

5号機で機械割が高い台の代表的なものに「バジリスクシリーズ」があります。(新基準のバジリスク3は全然高くないですが)現行では「バジリスク2」、「バジリスク絆」ですね。新基準機では「番長3」が最高でしょう。

ここが5号機のMAXで120%の機械割です。1日回して等価のホールで平均10万円勝てます。

4号機の機械割

対して、4号機はというと有名な「北斗の拳」や「吉宗」は120%でした。ここは同じですね。より高いものでは「大花火」や「不二子」がノーマルタイプで140%、ストック機では「おそ松くん」が140%でした。1日平均20万円勝てるので、その衝撃は凄まじかったです。

高機械割が実現できた理由

スロットの機械は保通協と呼ばれる第3者機関の試験を突破しないと世に出せないのですが、実はこの頃の機械割の上限値も今と同じく120%だったようです。

では、なぜ4号機は119%を大幅に越えるスペックを出すことができたのでしょう?それは試験の方法にあります。理由は忘れましたが、その当時の試験はナビ無視完全オヤジ打ち(小役狙わない)でした。

この方法だと、5号機のAT機なんかは大変になりますよね。ナビを完全無視するわけですから、獲得枚数は通常時と変わらないので、むしろ減ってしまいますね(笑)

ですので、ナビに従えば高機械割、従わなければ低機械割の台を作れば、ユーザー好みの高機械割機種を簡単にホールにデビューさせられます。4号機ではかなりの抜け道が存在したということです。

ストック機

4号機の代名詞と言えば「ストック機能」でしょう。5号機のATもストックの概念はありますが、4号機はリアルボーナス、ジャグラーのBIGやREGの様なボーナスを意図的に連チャンさせることができました。

ストックとは一定の確率でボーナスを抽選し、当選したらすぐに放出せず、内部にボーナスを貯めておき、ある条件を満たすとボーナスを放出するという仕組みです。

そして重要なのはボーナス抽選が完全確率なのに対して、ボーナス放出条件は任意に選択することができたということです。これが連チャンを産み出す元となりました。

上で書いた「吉宗」はボーナス中にボーナス放出抽選をして、それに当選すると1Gでボーナスが当たるという、とてもわくわくする仕様でした。しかも1G連はBIG ONLYで711枚出ましたから、その凄さが伺えます。

私が知っている機種で最も夢が持てた台は「天下布武」で、この台はストックが無くなるとREGが当たる仕様になっており、ビッグバンモードと呼ばれる1G連モードに入ると、REGだと99.7%ループ(少しうろ覚え)する仕組みでした。(BIGだと66.7%)ですので、新装開店でストックがあまり無い状況でビッグバンモードに入ると、とんでもない状態になったのです。

4号機のAT機

AT(アシストタイム)は4号機の頃から存在しており、昔は爆裂AT機と呼ばれていました。5号機のAT機がベルをアシストするのに対して、4号機はシングルボーナスをアシストしていました。

シングルボーナスとは1回だけ1枚掛けで15枚獲得できたので、シングルボーナスと呼びます。2Gで15枚の純増なので、実質純増7.5枚、5号機最高純増の2倍以上の純増があったのです。ただし、毎ゲームシングルボーナスが成立する訳ではないので、その通りではありませんでした。

アラジンのスーパーアラジンチャンスは、最高で5000回のシングルボーナスをアシストしてくれるフラグがありました。15枚×5000=75,000枚が保証されるので、とんでもないですね(笑)

4号機は勝てたのか?

これほどまでのインパクトのある4号機ですが、勝つことが容易だったのでしょうか?答えは「NO!」です。全く簡単ではありませんでした。

当時は遊戯人口が今より多かったとは言え、ホールも多く、そのホールが満足いく利益を上げていたということは、その分客側の負け額の総和が今よりも大きかったというのは自明の理でしょう。1人あたりの計算はできませんが、今よりひどかったと思います。

4号機が今でも別れてしまった彼女のように忘れられない存在で、未練がましくまだ語られているのは、その一撃性と出玉速度に尽きます。

瞬間的に大量出玉が獲得できるからと言って、勝てるわけではありません。計算上はその吸い込んだ金の9割5分ほどを吐き出しているだけですから、今の台と同じです。今の台はだらだら、しかも1回で出るとは限りませんので、出ないように感じるだけです。

4号機のハイエナと6号機について

ただし、ハイエナなどで期待値を追っていた人は別です。作業効率と1回のハイエナで得られる理論出玉は現状を大きく上回っていたので、遥かに稼げたのです。

ライバルが多く、今ほど台が拾えなかったことと、外からは確認できないストックが無い状態(無ければBIGがREGになる)があったことを考えると、新基準が出る(千円で40回以上回るAT機)少し前の5号機の方がストレス無く台が拾えたかもしれません。

要はバランスです。昔はがらの悪い人もいてもめ事も多かったですし。

何はともあれパチスロは今までに無い変革が起き、6号機の時代に突入します。効率は今まで以上に悪くなるでしょう。闇雲に勝とうとする人は一撃性を追いますので、遊戯人口は減る予感がします。それに伴い、ハイエナできる台が減る可能性の方が高くなります。理論武装してパチスロをする人にとってもきつい時代となりそうです。

コメント