2018年2月より6号機の方向性がほぼ決まった。それにより純増3枚を超えるAT機の復活が騒がれている。6号機でATが作れるだと!?
正直、オレは嬉しかった。機械割の上限が115%に抑えられようが、AT機が復活すればそれは朗報だと思った。しかし、大事な事を忘れていた。天井は絶望的だろう。
有利区間
オレはパチスロを打つただの1ユーザーに過ぎないので、設計に関わる知識は皆無である。だが、この有利区間がかなりやばい存在である事はわかる。
この有利区間という概念は全てのAT、ART機に適用されるようで、有利区間以外の区間は通常区間と言い、パチスロは有利区間と通常区間で構成される。
この有利区間の概念は5.9号機から誕生し、6号機にも引き継がれるということだ。
そして、この概念があるため天井機能は搭載不可能なのでは?というのである。その概念を簡単におさらいしてみよう。
キーワードは「ナビ」だ。
通常区間
通常区間は「ナビ」に係る抽選ができない区間のこと。
ATやARTはアシストタイムとアシストリプレイタイムの略語であり、「ナビ」(アシスト)をして出玉を増加させる。通常区間ではその抽選を直接行うことはできないということだ。
有利区間
有利区間とは「ナビ」に係る抽選ができる区間のこと。
有利区間なんて難しく書いているが、要は5.5号機以前のパチスロの通常時のことだろう。
AT、ART機の制約
5.9号機以降の台ではこの制約を受けるのでAT、ART機に突入させるには、通常区間から有利区間へ移行させ、有利区間の抽選に当選させる必要がある。
そして、有利区間の概念をえげつのないものにしている縛りに
● 有利区間の滞在ゲーム数が継続して1,500ゲーム続いた場合、有利区間に突入してから1度も通常区間に移行せずに2,400枚以上獲得した場合、どちらかの条件を満たした場合は通常区間へ強制的に移行させなければならない。(初期化=ラムクリ?)
● 有利区間と通常区間の滞在比率は7:3としなければならない。
● 通常区間から有利区間への移行はくじ引き方式、ノーマルAタイプのボーナスの抽選方式と同じ完全確率であること。
● 有利区間の抽選は通常区間のデータを参照することができない。
というものがある。
この縛りがあるため、オレの頭ではいくら考えても天井を作ることができないという判断になる。
ネットで見た天井の可能性
オレはそれでも必死に探した。ネット上を駆け回り、天井の可能性を見出だそうとしたのだが、打開できるような案は見当たらなかった。
その中で、明らかに制約に引っかかるけども、考えがちな天井設定方法を紹介させていただきたい。
有利区間への移行率を極限まで上げる
有利区間内であれば、遊戯履歴を参照して天井を設定することができそうだ。ゲーム数にしたりCZスルー回数にしたり。
なので、常に有利区間に滞在し続ければ良いのだ。通常区間から有利区間への移行抽選を1/1.1くらいにしておけば、強制的に通常区間へ移行させられてもすぐに有利区間へ復帰できる。
だが、これは間違いなくアウトであることがわかるだろう。滞在比率7:3のルールを破ってしまう。
絆のようなスルー天井
ボーナスを設けてATの抽選をさせる。有利区間へはボーナス確率で上がるが、なかなかATへは突入せずにすぐに通常区間へ落ちてしまう。
その回数をカウントして天井を設定しようというのだ。
これも無理だ。通常区間へ移行すれば、機械はこれまでのことを全て忘れて初期状態に戻ってしまう。ラムクリと一緒。
何回ATに当選してないかということは記憶できないようになっている。
ゲーム数での天井
これまでのようなゲーム数での天井。
考えるまでも無く無理である。通常区間から有利区間への移行が完全確率である以上決まったゲーム数でのAT発動は不可能である。
最後に
望みがあるとすれば、通常区間と有利区間の差異の大きさと区間察知の仕組みだろう。(6号機から有利区間滞在を告知する必要はなくなった)
例えば、有利区間への移行抽選をかなり重たくすることによって、有利区間滞在時の機械割を最大限に上げる。そして、有利区間に滞在しているかどうかを知識がなければ見抜けないようにする。
こうすることによって、従来の天井狙いが有利区間狙いへと変化する。(ゾーン狙いに近いかな)低設定で期待値を積むにはこんな台じゃないと厳しいのではないかと思う。
しかも、この仕組みの台がユーザーに受け入れられなければならない。面白い台じゃないとダメだ。
これまで、優秀なメーカーが規制の隙を突いて興味をそそる台を世に出してきた。
確かにコロンブスの卵的な発想で素晴らしい台を量産してくれたのは事実である。
しかし、今回の規制、「有利区間」に隙はないように見える。これでとは次元が違うと思う。それに機械割の規制が拍車をかける。
今から6号機の事をどうこう言っても仕方ないが、考えずにはいられない。
どうか、どうかメーカーの優秀な技術者の方、あの手この手で期待値を狙える台を作ってくだちい。
そしたら、オレはこう言うだろう。
「未来は僕らの手の中」
コメント