最近パチンコやパチスロを始めた人にはピンとこないかもしれませんが、昔はパチンコ店によって、交換率がバラバラでした。
例えば、パチスロは等価交換なのに、パチンコは非等価。または、4円パチンコと20スロは等価だけど、低貸は非等価…といった具合です。
それが今、全国的に**「一物一価」**という新しいルールが適用されつつあります。
今回は、この「一物一価」が一体どういうことなのか、そして私たちパチンコ・パチスロ好きにどんな影響を与えたのか、おじさんが分かりやすく解説します。
「一物一価」はホールにとって大打撃
「一物一価」とは、簡単に言うと**「同じ景品は、どのレートで遊んでも同じ価値で交換しなければならない」**というルールです。
例えば、20スロで1,000円分のメダルを借りて、交換所で1,000円分の景品と交換できたとします。
でも、5スロで200枚分のメダルを借りて同じように交換すると、900円分の景品にしかならない…これはおかしいですよね?
「いやいや、同じ特殊景品なのに価値が違うじゃないか!」という理屈から、一物一価の徹底が進められたんです。
このルールは、ホールにとって大きな痛手でした。なぜなら、時間あたりの投資額が少ない低貸コーナーは、非等価にすることで利益を確保していたからです。
でも、一物一価が徹底されたことで、高レートも低レートも同じ交換率にしなければならなくなりました。
「一物一価」を免れたホールもある?
「でも、俺が通ってるホールはパチンコは非等価で、パチスロは等価だよ?」
そう思った方もいるかもしれません。
そうなんです。このルールから「免れた」ように見えるホールも存在します。
その多くは、特殊景品を交換する窓口を複数に分けているホールです。
パチンコ専用の交換所、低貸専用の交換所…のように分けていれば、「景品カウンターが1つ」という前提が崩れるので、一物一価の対象外となるケースがあるんです。
しかし、当局の締め付けが厳しくなってきている今、全てのホールが一物一価となる未来は、そう遠くないでしょう。
ユーザー側のメリット・デメリット
ホールにとってはデメリットだらけの一物一価ですが、私たちユーザーにはメリットとデメリット、両方あると個人的には思います。
メリット
等価交換で低貸を設置しているホールの場合、リスクを極端に低くして遊べるのが大きなメリットです。
特にパチスロは、設定1でも下限が決まっているので、不正をしない限りそれ以上は損をしません。
5スロなら1日打っても3,000円程度の負けに落ち着くことが多いので、ゲームセンターよりも安く遊べるなんてこともあります。
デメリット
私が実際に通っていたホールで起きたことですが、パチンコを非等価、パチスロを等価で営業していたホールが、一物一価のルールを受けて、パチスロも非等価に統一しました。
すると、それまで賑わっていたパチスロコーナーの稼働が激減。高設定を狙えるような状況ではなくなってしまったんです。
このように、稼働が落ちてしまうことが、私たちユーザーにとっても大きなデメリットになります。
最後に
業界全体の締め付けが厳しくなっている今、どんなホールもユーザーの立場に立って、**「このホールで遊びたい!」**と思ってもらえるような工夫が必要になってくるでしょう。
ホール経営が悪化するのは望ましくありませんが、誰もが自分に合ったレートで楽しめるような環境が整ってくれると、パチンコ・パチスロがもっと楽しくなるんじゃないかと、私は期待しています。


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