パチンコ・パチスロの一物一価とは何か?

パチスロ

東京都が等価禁止となり1年以上経つが、その他の地域で同時期に進められたルールが一物一価である。

一物一価とはとどのつまりどういったことなのか?記事にしたい。

交換率の混在

最近ホールデビューを飾った人は現状のルールが当たり前となっているので、一物一価と聞いてもあまりピンとこないかもしれない。

だが、昔からパチンコ・パチスロを打っている人にとって交換率の混在は常識であった。

例えばパチスロは等価だけどパチンコは非等価のホール、4円パチンコと20スロは等価だけど低貸は非等価など、様々な組み合わせがあったのだ。

ホールにとっては痛手

このルールはホール側の視点からすると痛手以外の何物でもない。

というのも、パチンコやパチスロは総じて稼働時間と投資額に依存して利益を得る商売である。

なので、時間当たりの投資額が少ない低貸コーナーは非等価にして利益を取らないと割に合わない。

パチンコだけの話で言えば、釘をガチガチにすればある程度利益を得られるが(打つ側が嫌になり稼働が減少するかもしれないが)、パチスロの場合は機械の仕様上、下限が決められている。そう、設定1だ。

ということは、MAXレート(4パチ、20スロ)は等価で、低貸レートは非等価でというような営業ができなくなったのである。

一物一価の理屈

ではなぜ一物一価が進められたのか?改めて考えてみると、当然の理屈である。

あなたが20スロで1,000円を支払いメダル50枚を借りた。そのメダルを流してもらいレシートを貰って景品交換カウンターへ行くと1,000円分の特殊景品と交換できた。

次に5スロでメダル200枚分のレシートを景品カウンターへ差し出すと、1,000円未満の特殊景品と交換された。

「いやいや、特殊景品の価値変わってますやん!!」

という理屈である。

なぜこの時期かはわからないが、そういった訳で交換率の混在は無くなったのだ。

※調べたところ、2012年より当局が一物一価の徹底を目指し始めたそう。(風適方を根拠に)

免れたホール

「えっ、パチンコが等価でパチスロが非等価のホールあるよ!」

と思った方もいるだろう。

そう、そのルールの適用を免れたホールも存在するのだ。免れたという表現は違うかもしれないが。

ただし、それはなぜか?注意深く見ているとわかることである。

それは、特殊景品へ交換する窓口が複数個ある場合だ。なので、そういったホールはパチンコしか景品交換できないカウンターや低貸しか景品交換できないカウンターが存在するはずである。

つまり、「景品カウンターが1つしか無い場合は、パチンコ、パチスロ問わず、レートを問わず交換率は同一である」と言うことができる。

※本来はパチンコ、パチスロを別店舗として登録していたとしても一物一価が適用される。また、当局の要請に反対して一物一価を適用していないホールも存在する。

ユーザー側のメリット、デメリット

ホール側の視点から見ると、一物一価はデメリットしかないように感じるが、遊戯者目線だとどうだろうか?

これはメリット、デメリットどちらともあると個人的には思う。

メリット

メリットは等価交換で低貸を設置しているホールの場合、リスクを極端に低くしてパチスロで遊ぶことができる。

先程も書いた通り、パチスロの最低設定は1と決められているので、不正をしない限り割を下げることができない。

そのため、5スロだと1日打っても平均3,000円負けくらいに落ち着くのである。下手したらゲームセンターよりも安く遊べる。2スロの場合は確実にホールへ行った方が安上がりだ。

パチンコの場合は釘の調整次第なので何とも言えないが、ホールも稼働しないことを嫌うだろうから、甘い調整にしてくれたら長く遊べる。

デメリット

これは実際オレが通っているホールで起こったことだが、パチンコを3.3玉(82.5%)、パチスロを等価で営業していたホールでのことだ。

そのホールは一物一価を受けてパチンコの交換率で統一してきた。

元々そのホールはパチンコもパチスロも程よく稼働しており、パチスロにおいてはAタイプの高設定を十分に狙えるレベルであった。

だが、パチスロを非等価にしたことにより稼働が落ち、パチスロだけ超絶過疎ってしまったのだ。

正に一物一価の弊害である。

最後に

全てのホールが一物一価を守ってないとは言え、業界自体の締め付けがきつくなっているので、全てのホールが一物一価となるのはそんなに遠くない未来だと思う。

ホール側の経営が悪化するのは望ましくないが、うまく営業してもらい万人が自分に合った遊びができる空間を作ってほしい。

コメント

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