6号機はハイエナに適しているのか?稼げるか?

パチスロ

2018年も残すところ僅かとなり、旧基準の占有率も下がる中、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

ハイエナしてますか?


来年はいよいよ6号機が本格的に導入される年となります。

有利区間が多少緩和された(有利区間:通常区間=7:3の撤廃)こともあり、ほぼほぼ有利区間に滞在することが可能となった6号機。

そのため、天井機能が復活し、割と景気の良い話が出ていますよね。6号機はハイエナ天国になると言ってる人もいるくらいです。

ですが、それ本当ですかね?今回は6号機のハイエナについて冷静に考えたいと思います。

6号機と旧基準の比較

6号機のハイエナを考える上で、見過ごせない重要な要素を挙げてみましょう。

それを受け、これまでのハイエナと6号機のハイエナの決定的な違いを浮き彫りにしたいと思います。

ここでいう旧基準とは5.5号機以前の機種のことですね。

リセット状態の比較

旧基準ではリセット状態に(設定変更)すると、それだけで期待値がプラスになる台が一定数存在します。

リセットすると1回目の初当り確率が上がったり、天井が短くなるといった恩恵がありますね。

リセットそのものを狙いに行くこともでき、尚且つ宵越し狙いの保険にもなります。

ですが、6号機ではリセットに恩恵を付けることがおそらく不可能です。

なぜなら区間の存在がネックとなるからです。5.9号機から導入されたこの区間の概念が6号機でもまとわりついてきます。

区間の概念があるだけだと、滞在比率の制限が無くなったため然程障害にはなりませんが、1,500ゲームの縛りと区間の種類が2種類しかないということがリセット恩恵を付けられない原因になっています。

もし区間を「通常区間」、「リセット後有利区間」、「有利区間」と分けることが出来れば、リセット後だけ期待値をプラスにしても台として成り立ちます。

「リセット後有利区間」へはリセットしないと移行しない。「リセット後有利区間」からは「通常区間」へしか移行しない。さらに「通常区間」からは「有利区間」へ、「有利区間」からは「通常区間」へしか移行しないみたいな感じで。これなら1,500ゲームの縛りがあってもリセット恩恵が付けられます。

もしくは、1,500ゲームの縛り自体を無くしてしまうこと。どうせ1擊2,400枚以上出る前に強制的に通常区間へ移行するのですから、それまでは常に有利区間を継続させるとか。

そうすれば、通常区間から有利区間へ移行してATを1回消化するまでは期待値がプラスでも、その後はマイナスに調整できるでしょう。

ですが、現状はどちらも適いません。朝一状態と言えば、通常区間からスタートし、最近導入されたHEY!鏡を例に取れば、AT消化直後と同じ状態になります。

これから出てくる機種もそのような仕様になることが容易に想像できます。

天井の比較

旧基準の天井と言えば、機種によって千差万別です。

ある程度の導入台数で、比較的イメージし易い台だと「聖闘士星矢」が最も深い天井になりますかね。聖闘士RUSHの天井は海将軍激闘10スルーなので、最大10,000ゲーム程が天井になります。

さすがに10,000ゲーム消化することは稀(閉店してるし)だと思いますが、開店から打ち始めてRUSHに入ったのは昼過ぎなんてことはざらに起こります。

何が言いたいかというと、お目当てのATに入るまでに失うメダルの枚数が旧基準と6号機では圧倒的に違うということです。

パチスロは投資と回収のバランスで成り立っています。トータルして回収が投資を上回ることは絶対にあり得ません。全てのホールが倒産してしまいます。(設定1の場合)

ですので、最大はまり時に失うメダル以上のメダルを平均的に得られることはありません。

と言うことは、理論上は投資に制限がない旧基準に対して、有利区間の上限しかメダルを投資できない6号機は期待回収枚数に大きな差が出る可能性が高いということになります。

しかもAT消化のゲーム数も有利区間にカウントされ、千円ベースも50回ほどとなっているため、頑張って天井を深くしてもそれほどメダルを消費しません。1,500ゲームフルに回しても1,500枚程度。

AT消化を考慮すれば1,200ゲームくらいが限界でしょう。しかも、短期出玉率の上限が設けられたため、純増もATワンセットで平均するとそれほど高くありません。

その上、ゲームバランスを考えると、あまりにも天井到達率の高い台を作ること自体が難しいでしょう。

これらのことから6号機では天井恩恵を設けて期待枚数を増やすことも難しいと思います。

初当り確率が低ければ低い程、天井到達率が高ければ高い程、天井に恩恵を付けて1擊が狙えて尚且つハイエナ仕様の台になりますが、有利区間の縛りとの調整と短期出玉率の調整でかなり難しいのが現実です。

凱旋とHEY!鏡のハイエナ比較

それでは旧基準の代表機種「ミリオンゴッド神々の凱旋」と6号機の代表機種「HEY!鏡」を比較してみましょう。

両者の特徴を比較し、6号機のハイエナに未来があるのかどうかを占ってみます。

凱旋の特徴

言わずと知れたハイエナ機、ゴッドシリーズの中でも名機と呼ばれたこの機種ですが、天井を狙う際のボーダーは750ゲームほどに設定している人が多いと思います。

千円ベースは25回転ほど。

そこから打ち始めると、天井までの最大投資は約30,000円です。最悪の展開は天井まで連れて行かれて単発という場合で、その際の収支はAT後前兆を見て約△25,000円とかなり大きな額の損失となります。

そのため、情報が出回り期待値がある程度プラスであることを知っている人が多いにもかかわらず、ビビって捨てる人やスルーする人がいるのが現実です。

パチスロをたまにしか打たず、期待値なんてほとんど気にしていない人は打つのを止めるかもしれませんね。

最悪の場合や消化時間を考えると、かったるくて打たないことも頷けます。

さらに凱旋は宵越し狙いにも適しています。リセットすれば天井が1,000ゲームになるので、前日550はまりで当日200はまり等、状況次第で期待値がプラスになるタイミングが豊富にあります。

HEY!鏡の特徴

大都から出た待望の6号機の第1弾。純増5枚を引っ提げて全国のパチスロファンに6号機の可能性を知らしめた機種です。

実際は純増5枚はAT中だけで、CZが絡むと2~3枚程度かな?というくらいですが、打った感触は良く、賛否両論ある中、パチスロに希望をもたらしてくれたと言っも過言ではないでしょう。

そんなHEY!鏡ですが、天井狙いゲーム数としては550ゲームくらいでしょうか。HEY数や特訓突入回数で期待値が変動しますので、一概に狙い目を言うのは難しいですが、おそらくそれくらいをボーダーとしている人が多いでしょう。

千円ベースは50回転。

そうした場合、最悪の展開は天井まで打ってジェットボーナス終了ですが、投資金額は約9,000円、回収は約75枚の1,500円、収支は約△7,500円です。

遊びで打ってる人からしても、それほど恐怖を抱かない損失だと思います。

システム的に期待値がプラスになるタイミングは豊富だとしても、リセットは狙えず、0ゲームから打ち出しても天井まで約20,000円ほどで済んでしまうので、遊びやすい機種となっています。

まとめ

6号機移行でパチスロの未来に希望が持てない状況ではなくなりました。5.9号機に比べるとゲーム性も多様化し、面白い台も出てくると思います。

「設定狙いしてみようかな?」ワクワクしながらそんなことを考えられる機種も出てくるはずです。

しかし、

ことハイエナに限っては、暗雲が立ちこめていると言わざるを得ません。

それは、これまで書いてきた通り、期待値がプラスでも打つことを躊躇する状況がほとんどないと思うからです。

しかも、リセット恩恵を付けることが難しいときていますので、朝一の宵越し狙いにも希望が持てません。

ですので、私は6号機がハイエナ天国になることはこのままではないと考えています。

解析ブログで天井期待値を出しているサイトを見ると、リスクが少なくて天井狙いができて素晴らしいと感じるかもしれませんが、それは全ての打ち手が考えることです。

理論上このゲーム数で落ちていたらおいしいよ!と書くことと、実際に落ちているかどうかは別問題です。

もし、6号機のままハイエナができる状況が来るとしたら、有利区間の最大ゲーム数を伸ばすしかないと思っています。

この規制はたしか自主規制じゃなかったか?と思うので、もしそうなら見直される可能性が出てきます。

そうすれば、期待値がプラスでも天井までの投資金額がかさむため、遊戯を止める人が出てくる可能性が高まります。

そうならなければ、等価ホールでディスクアップを完璧に打っていた方が1日トータルの期待値は高くなるんじゃなかろうかと思います。

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