そうか、そうだったのか。オリンピアからルパン三世の新台が出るとは聞いていたが不二子だったとは!期待で胸が膨らむ。
ルパンでAタイプと言えば、やっぱり不二子だ。4号機からパチスロを打っている人にとっては、不二子の登場は待ち望んだものだろう。
初代の魅力
初代不二子の魅力を語るとは、さすがおっさんといったところだが、不二子への愛は誰にも負けないつもりである。パチスロに限るが。ちなみに不二子としては初代だがルパン三世の後継機ということで「不二子2」という機種名であった。(ルパンシリーズの2作目)
オレがこれまで打ってきたパチスロで間違いなくトップ5に入る。その中には「主役は銭形」、「アントニオ自身が」も入っている。当時の平和はとてつもなくすばらしい台を量産していた。
余談はさておき、不二子の魅力を語らせてほしい。
スペック
当時の不二子は驚くことに設定6の機械割が140%ほどあった。合算は1/143。昔は営業時間も長かったので10,000ゲームくらいなら何とか消化できた。
10,000回転消化時の平均差枚が12,000枚と計算できるので、どれほどとてつもない数字かお分かりいただけると思う。
自分も不二子のこぜ6という台は1回しか打ったことが無いのだが、14時くらいから打ち出して13,000枚ほど獲得できた。夢のような時間だった。
そして、不二子の魅力は高設定域の機械割の高さだけではなく、低設定域の甘さにもある。設定1で機械割99.2%、設定2からは101%を超えていた。(要目押し)
実に遊びやすい台だったのだ。
BIGは2種類、ノーマルとスーパーがあるのだが、ノーマルでも440枚、スーパーに至っては630枚を平均で獲得できたので、かなりの出玉感である。
BIG後は必ず100ゲームの「不二子ちゃんタイム」に突入し、その間に引いたBIGは全てスーパーBIGとなるので、低設定でも爆破力は申し分無かった。
リール、液晶演出
オレが不二子を好きな理由は出玉感だけではない。リールと液晶演出のバランスが最高なのだ。
オレは平和の七のフォルムがどのメーカーのものよりも好きだった。それがこの不二子の七だ。
そして、リール配列、こちらもまた素晴らしい。Aタイプと言えば、いや、パチスロと言えばリール遊びなのである。
オレが好きな打ち方はチェリー付きBER狙いで、BERを蹴ってベルまで滑ってきたらベルorBIGというものだ。第3リール停止まで期待感が持てる。
また、不二子が他のAタイプと一線を画しているのが、ルパン三世シリーズお馴染みのタイプライター演出だ。
タイプライター演出は発生時点で大当り信頼度が高く、BIG確定演出なので、BERを無視してリールを止めることができる。1確目を狙うも良し、2確目を狙うも良し。とにかく自分の好きな打ち方をすることができる。
1番好きなタイプライターは「ベルを盗め」で、その際は右リールから七七リプを狙う打ち方を良くしていた。七七リプで止まればBIG1確だし、ベル七七で止まっても中リールでベルがテンパイしなければ2確となる。
当時、目押し力がおぼつかない自分は右リールの第1停止が自分のミスによるものかどうかわからなかったので、1確目が出なくとも期待を引っ張ることができた。
初代総評
細かなところまで書きすぎて要領を得てない感は否めないが、好きなものだからこそ空回りしているのかもしれない。書き尽くせないからね。
不二子が好きな中年の方は、うんうんと頷いてくれるはずだ。
まあ、あまりダラダラ書きすぎても伝わらないと思うので、初代不二子の素晴らしいところを列挙してまとめたい。
1.高設定の機械割が高い
2.低設定の機械割が甘い
3.図柄のフォルムがカッコいい
4.リール配列が良い(リーチ目が綺麗)
5.演出のバランスが良い
これがオレの愛した不二子の特徴だ。
100億$の女神
時代が5号機へと移り、もう2度とあんな楽しい台を打つことはできないだろうと諦めていた時に登場したのが「不二子100億$の女神」だ。
オレはワクワクした。もう本当にワクワクした。だが、正直がっかり感が否めなかった。
それはなぜか?それを説明させていただきたい。
100億$の女神の残念なところ
まず、筐体を見て真っ先に思ったこと。なぜスイカ!?ルパンと言えば、プラムとベルでしょ!?
もしかして、会議が開かれて
「ルパンと言えば、プラムとベルだとおっしゃってますが、時代はベルとスイカなんですよ。そんな古い考えでは流行るものも流行りませんよ!」
みたいな話でも出たの?だとしたら、往年のルパンファンをバカにしてるぜ。あり得ない。
オレは「ベルを盗め!」が見たかったんだ。「スイカを盗め!」じゃない。
また、高設定の機械割が高いのは良い。5号機にしては頑張った。だが、低設定の機械割が低すぎる。最低でも99%、できれば完全攻略で100%近くにしてほしかった。
でないと、「今日も不二子に会いに行こう」と軽い気持ちでホールに足を運べない。これは、バリバリ高設定狙います的な位置付けの機種の機械割になっている。
そうはならないと、誰でも予想できたことである。
極めつけは演出バランス。これが最悪。
4号機から変わったところ、それは小役とボーナスが同時成立すること。それ自体は素晴らしい。それまでは小役引いた時点でボーナスの可能性は無かったからね。(ノーマル機の場合)
でも、それ主役にしてどうする?ノーマル機は出目でわかるんだよ?RTをつけたとしてもハズレ目が出たらおしまいだ。
ボーナスの成否がわかるゲーム、ハズレorボーナスのゲームになれば、演出書き換えて、画面暗転、キャラとボイスによって期待度変化、MAXベットで告知!みたいなものなら納得できるが、ハズレ確定の演出を見るのはうんざりなのである。
ここは、小役はジャグラー程度の重複確率にして、単独メインの構成にしてほしかった。
Aタイプの主役はやはり、単独だ。小役重複はあくまで脇役、引き立て役なのだ。演出もしかり。脇役が前のめりになり過ぎたのが、バランスの悪さの原因だと思う。
不二子TYPE A+に期待すること
これだけ100億$の女神を酷評しておいて何だが、やはり不二子の新台となれは期待せずにはいられない。
今はまだヒミツのベールに包まれているのだが、先日YouTubeにPVがアップされた。
これを見る限り、リール配列は初代のものを踏襲しているようだ。それは非常に有難い。
あとはAタイプ本来の楽しみ方ができるかどうか。。。少し気になるのは筐体が最近出た南国Aと同じでありそうなところだ。
5号機最後の最高傑作となるよう、心から祈っている。
液晶がまだ発展途上だったあの時代、ホールに旋風を巻き起こした平和、オリンピアが最先端の液晶を搭載したら落ち目になったなんてお笑い草、オレは見たくない。
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