西洋のるろうに剣心=ヴィンランドサガはヴァイキングの物語

マンガ

ヴィンランドサガは月刊アフタヌーンに連載されている幸村誠先生の作品です。

次は何のマンガを読むか迷っている方に是非オススメしたい作品です。

世界観

ヴィンランドサガは11世紀初頭のヴァイキングの世界を描いた時代漫画です。

ヴァイキングは「強さ」と「恐怖」の代名詞で、圧倒的な海戦技術と地上での戦闘技術は当時のヨーロッパで群を抜いていたようです。

日本語で言うところの「海賊」ですね。連想させる言葉では「ヴァルハラ」や「トマホーク」があります。

自分は男ですが、強いヴァイキングは憧れです。どこかにヴァイキングのマンガは無いかと探していたところ、見つけたのが「ヴィンランドサガ」です。

ヴィンランドサガの描写はリアリティーがあり、迫力のある仕上がりとなっているので、ストーリーのみならず、画でも楽しめる作品となっています。

実際のヴァイキングの戦闘方法は上の動画で紹介されています。

元グリーンベレーの人が世界の武術を実践するシリーズで、興味深い内容となっています。

ストーリー

ヴィンランドサガの主人公はトルフィンというヴァイキングの若者で、幼少期から段階を踏んで物語は進行します。

トルフィンの父親はヴァイキング最強の武闘集団であるヨーム戦士団出身で、「戦鬼(トロル)」の異名を持ち大隊長を務めていた人物です。

ですが、人の命を奪う行為に疑問を持ち、ヨーム戦士団を抜け、家族と穏やかに過ごす道を選びます。

ある日、海賊に襲われ、不殺を貫きつつも仲間を助けるために命を落とします。父親の命を奪ったアシュラッドという海賊の命を奪うため、トルフィンの物語は始まります。

幼少期のトルフィンは触ると火傷しそうなほど狂気に満ちており、父親の仇を討つことを拠り所にアシュラッドと共に戦場を駆け巡ります。力を付けて、いつの日かアシュラッドを自分の手で始末するために。

父親の遺伝子を受け継いでいるのか、復讐への執念のためか、トルフィンは戦場で名を知られるほどの力を付けます。

幾度となく、アシュラッドに決闘を申し込み、ことごとく返り討ちにされていたトルフィンですが、あと少しでアシュラッドに追い付ける力を得ていました。その矢先、アシュラッドが命を落とします。

生きる理由を失ったトルフィンは、絶望し、奴隷としての日々を送るようになります。特に理由もなく、農場の仕事をする毎日。

トルフィンはこのまま終わってしまうかに見えました。ですが、仲間との出会い、農場での生活をきっかけに希望を取り戻します。

戦場で人を殺めた自分の過去を責め、人の命を奪わずに最善の策を見いだせる人間になることを目指します。かつて、自分の父親がそうであったように。

そして、自分の力で我が身を守ることができない者達のため、奪われるだけの弱き者達のため、誰もが幸せに暮らして行ける地「ヴィンランド」を目指す旅に出ます。

かけがえのない仲間と共に。

ヴィンランドサガの魅力

ストーリーはざっくりと大枠だけを書きましたが、自分で書いていて、また読み返したくなりました(笑)

ただ、当たり前のことですが、これだけではヴィンランドサガの魅力は伝わりません。

少しだけ、自分が特に魅力に感じるところをご紹介します。

人物

主人公のトルフィンはもちろんのことながら、その他の登場人物にも惹き付けられるものがあります。

自分が最も好きな人物はクヌートです。

クヌートの父はデンマーク王のスヴェンで、クヌートはスヴェンの次男です。

クヌートはトルフィンに出会うまで、お付きのラグナルとしか話をしない臆病で内気な人間でしたが、ラグナルの死とキリスト教修道士との問答をきっかけに、世を悟り王として覚醒します。

そして、この世に理想郷を築くため、非情な王となるのです。

人を傷つけるのが嫌いな人間が、将来的に人が傷つかない世を創るため、人を傷つける心中を想像するに、並々ならぬ覚悟と決意が必要でしょう。

トルフィンと目的は同じですが、手段は大きく異なります。ですが、この優しい男の覚悟を見て、感動せずにはいられません。

クヌートが王として覚醒するシーンは、ヴィンランドサガの最も好きなところの1つです。

時代設定

はじめに書きましたが、ヴィンランドサガはヨーロッパのヴァイキングのおはなしです。

そして、物語は史実に沿って進められます。個人的にはここが大事なところで、ヴァイキングに対する興味に反して、ヴァイキング関連の作品が少ない気がしていたからです。

当時の記録資料や描写の難しさ等があるのかもしれませんが、それにしても物足りなさを感じます。

ですので、ヴィンランドサガはこの時代を背景に繰り広げられた、貴重な作品だと思うのです。

最後に

いかがだったでしょうか?

ヴィンランドサガは男のロマンが詰まった作品です。そして、それぞれがそれぞれの信念を持って交錯する、人間ドラマとなっています。

2018年3月現在、20巻まで発売されています。トルフィンは今、不殺の誓いを立てながらも、必死でヴィンランドを目指す旅をしています。

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