【若者の】5号機中期と比べて感じる異様な空気【パチスロ離れ】

パチスロ

パチスロはオワコン。

そんな風に感じているおっさん達は多いはず。では、その理由について考えてみよう。

規制

今、パチスロにはものすごい向かい風が吹いている。そのひとつの要因が出玉規制である。

2017年の年末からは5.9号機の設置が始まり、さらに近い将来6号機の時代へと突入する。

出玉はかなり抑えられ、マイルドな機種しか出せなくなりそうだ。

ただし、パチスロ台には設置期間という概念があるので、よほどのことがない限りあと数年は今の仕様の台で遊べる。

なので、出玉に対する規制が現状の遊戯人口に直接的には作用していないはずである。

だが、ここ1年程で遊戯人口が著しく減少している。

機械の射幸性

では、現状設置されている機械の射幸性はどの程度のものであるか?

自分がパチスロを打ち始めたのは今から15年程前のこと。4号機の中期~後期にかけてである。

この期間の中で、現状の機械のスペックはどの位置にあるかというと、4号機や5号機中期以降の台に比べると見劣りするが、5号機初期よりかは高性能である場合が多い。

5号機初期に受けた衝撃は今でも忘れられない。4号機から打っている人にとっては、その経験も作用し全く出ないという印象を持ったに違いない。

それほどまでに5号機初期は絶望的であった。

スペックも個人的に覚えているものは設定6でも機械割103~110%程度で、どうしてもこの台の6が打ちたいといった機種はかなり少ないように感じていた。

実際、ホールが5号機一色に染まった時、暗黒のベニヤ時代へと突入したのである。

遊戯人口の減少に歯止めがかからず、パチスロを設置せずにベニヤで場所を隠すホールが出てきたのである。

そんな中、その状況を打破したのは「エウレカセブン」である。あくまでこれは自分の地域ではということだが、そのように感じている人も多いのではないかと思う。

「波に乗れ」という謳い文句で、かつての5号機では死語となりつつあった「万枚」を出した実績もある。

では、この台のスペックが高性能なのか?といえば、そうでもない。設定6で110%程。で、おそらく盛っていた。

なのに「エウレカセブン」をきっかけにパチスロはその輝きを取り戻した。

それはなぜか?それはおそらく「エウレカセブン」というタイトルがパチスロ遊戯をもり立てる力を持つ層に受け入れられたこと、それでいて十分ではないにせよスペック的にも許容範囲であったこと、また、宣伝がうまくいったこと。これらの要素がうまく絡み合った結果だと思う。

これらのことから、機械自体の射幸性については一昔前に比べると低下したとは言え、遊戯人口を直接的に減少させる要因とはなっていないと判断できる。

はっきり言って最近出た「エウレカセブンAO」や「コードギアスR2」の方がスペック的には遥かに上である。

宣伝

宣伝には内容と媒体がある。

機種の魅力や打ち方、ホールの状況等が内容である。

また、メールや雑誌、動画などが媒体である。

「エウレカセブン」のような糞(笑)スペックが流行った時代、ホール側のアクションとして唯一今と違うのが「宣伝内容」である。

当時の宣伝はほとんどがホールのイベント戦略で、「高設定入ってますよー!」的なメールをひたすら送っていた時代だ。

更にスロプロはホールから送られてくるメールを指標にして立ち回っているということが一般の人にも認知されている時代でもあった。

とすれば、それを真似ようとするのが人の性で、大多数の人間がメールの情報に踊らされていた。

過大広告は時折非難されるが、それは過大広告に害があるからだ。過大というのは宣伝するものを数割増しで伝えてしまうことである。

人間不思議なもので激しく煽られると、本当にそうなのではないかと錯覚してしまう。

パチスロでも正に同じような現象が起こり、そう簡単にポンポン高設定が入る訳でもないのに期待してホールへ足を運ぶ人が大勢いた。

ホールの懐具合と入場数は比例するので、結果的にはその当時の方が高設定突入率が高かったかもしれないが、これは高設定が入ってことが原因ではなく、広告が原因であったと思う。

パチスロの若者離れ

個人的には上に書いた通り、パチスロの人気低迷は広告によるものが1番大きいだろう。

広告とはイベントであり、集客のために高設定を匂わせる内容のメールやLINEの類のものだ。個人的にはこの制限が若者のパチスロ離れに拍車をかけている気がする。

当時、自分が大学生であった頃、どうして授業を抜け出してパチスロを打ちに行っていたのか?振り返るとそれはホールから送られてきたメールに煽られたことが原因であった。

そして、そのメールを友達に見せ、さらにはサークルを巻き込んで、いわゆる口コミ的な広がりを見せていたことを今でも覚えている。(その当時巻き込んでしまった人には申し訳ないが)

「出ている台の隣が熱い」

「午後8時に設定6を発表する」

「クレジットがオフれば設定6!?」

このような内容の文面である。

大学生のように比較的横の繋がりが強く、友達や知り合いに影響されやすい環境にいる人には絶大な効果があったことだろう。

今ではイベントが禁止になり、そのため若者がホールへと足を運ばなくなったのだと思う。

YouTubeは救世主となるか?

ユーチューバーという言葉が世に出回り始めて久しいが、パチスロでも同様にYouTube向けの動画がここ数年で爆発的に増えた。

提供元や演者も増えたことにより、クオリティも圧倒的に良くなっている。

自分も家に帰ったら、必ずと言って良い程YouTubeを見て楽しむ。

「いそまるさん」、「よしきさん」、「シバターさん」、「やるヲさん」、人気ユーチューバーを挙げたらキリがない。

再生回数も数十万、多いもので百万を越すものまである。

パチスロの魅力を今まで以上に伝えていることは間違いない。

だが、遊戯人口の減少を緩やかにはするものの、減少を止め、さらに増加へと繋がっていくような要因には成り得ないのではないかと思う。

なぜなら、YouTubeでは撮影しているホールを公開しているが、そのホールは全国にあるホールの1%にも満たないからである。

何が言いたいかというと、YouTubeが宣伝しているのはほとんどがパチスロという機械そのものであるということだ。

撮影しているホールでの集客効果は見込めるかもしれないが、全国にあるホール全体を盛り上げる力は残念ながらないということである。

パチスロでホールと台は切っても切り離せない関係だ。なぜなら、ホールのさじ加減で出るようにも出ないようにも設定できるような仕組みになっているからである。

結果、YouTubeでホールの宣伝をすることには限界があり、遊戯人口を爆発的に増やす救世主にはなれないと思うのである。

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