【甘くて】コーヒーレディに恋をしたおっさんの話【切ない】

パチンコ

ホールの経営状況が悪化したためか、最近は減少傾向のコーヒーレディ。可愛い娘や綺麗な娘が多いですよね。

オレは普段、遊戯に集中しているので、ホールに居る時は基本的にコーヒーレディを意識しません。何より、見た目ブサメンのおっさんですしね。相手にしてくれるなんて思っていません。

でも、過去に1度だけ、どうしようもなくコーヒーレディを好きになりました。甘くて切ない恋心、キモいおっさんのおはなしです。

彼女との出会い

彼女との出会いも何も、自分で勝手にホールへ行っていたら、彼女と会っただけです(笑)

彼女は20代で、すごく細く、化粧はギャル系で少し濃いかな?くらいのメイクでした。ただ、彼女はむちゃくちゃ可愛く、そして綺麗でした。

ある日、いつものようにホールを徘徊して打てる台が無いか探していた時のことです。

台を探している時は集中しているので、人が邪魔オーラが出ていたんでしょうかね。ホールを回っていた時、「すみません」と申し訳なさそうに避けたのが、そのコーヒーレディでした。

只でさえ可愛い彼女の、貴方の邪魔をしてごめんなさい的な行動に不覚にも心がトキメいてしまったのです。

彼女の常連へ

正直、そのホールはあまり打てる台がありません。

ですが、オレは彼女に接したくて仕方ありません。そこで、今日は彼女がいるか確認し、彼女がいたら、打ちたくもないパチンコを打ち、彼女に注文するようになりました。

2ちゃんで、コーヒーレディのスレを読んでは、どうやったら彼女に覚えて貰えるのか、どうやったら彼女に気にいって貰えるのか、そんなことばかり調べていました。

人と違うものを毎日頼めば、覚えて貰えると書いてあったので、オレは毎回「カフェラテの砂糖抜き」を頼むようにしました。

まるで、うぶな中学生ですね。痛い、痛過ぎる。でも、笑われても良い。オレは彼女が好きなんだ。

そんな日々を送っていました。

彼女へのアプローチ

毎日、毎日、オレはパチンコ屋のカフェラテを飲んでいました。そんなある日の事。

彼女から「カフェラテを作る機械の調子が悪くて」と声を掛けられました。

そこで、「別に普通のコーヒーでも良いですよ」と言うと、「カフェラテが作れなかったら、コーヒー持ってきますね。でも、カフェラテが良いですよね?」と聞かれたので、「そうですね」と言うと「じゃあ、頑張りまーす!」と、小◯方さんの200倍くらいの可愛いさで言われたので、オレは気絶しそうになりました。

そして、彼女は頑張ってカフェラテを作って来てくれたのです。

オレはお近づきになるチャンスだと思い、次の日何か差し入れしようと、コンビニに寄りました。

あまり気を使わない程度にガムくらいが無難かと思い、ガムを買って行きました。

ですが、いざガムを渡そうとすると、胸がドキドキです。何て言えば良いだろう?突き返されたらどうしよう?

これ、おっさんが書いてますからね?

勇気を振り絞り、「昨日はカフェラテありがとう。これ良かったら。」と、彼女に差し出します。彼女は「別に良いのに」と言って、受け取ってくれました。

受け取ってはくれましたが、ええ、ええそうです。何の脈も無い返事です。誰に言われなくてもわかっています。

彼女はオレがカフェラテを頼んでくれるから、お客様だから、いつも笑顔で接してくれたのです。イレギュラーな会話は望んじゃいません。

ですが、受け取ってくれたのは事実。これから、これからと思ったのでした。

また、別の日の事。

オレの脳内スケジュールで、彼女は土曜日にほぼ100%出勤していることを知っていたので、土曜日にホールに行ったところ、彼女じゃないコーヒーレディがいました。

これは珍しいと思い、次の日ホールへ行くと彼女がいたので、「土曜日出勤してないなんて珍しいね」と言うと、嫌そうな顔で「お休みいただいてたんですよ」と言われました。

おっさん絶望です。そんな嫌そうに言わなくても良くないかい?オレは君が作ったカフェラテに10万円くらいは注ぎ込んでいるんだぜ?

「私の出勤日覚えてるなんて、キモい」そんな声が聞こえて来そうでした。たぶん、ガムの一件でオレの好意に気づいたのでしょう。

最後の一撃

極めつけの一撃、ある日、違うホールでパチンコを打っていた時の事です。

台の側に綺麗な女性が立っていました。少し気になったので、顔を見てみると、なんとそのコーヒーレディではありませんか。

パチンコを打っているのは、どこからどう見ても彼氏さんだぜぃ。その彼氏が、その彼氏が何と、おっさんリーマンじゃねーかよ!?

若くてイケメンならまだしも、おっさんリーマンとは。目を疑いましたね。

オレの恋心は砕かれました。そして、オレは誓うのでした。もう、コーヒーレディに恋なんてするもんか!と。

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