ライター、演者がパチスロで生計を立てていると思っている後輩、スロプロ?

パチスロ

動画サイトやYouTubeで活躍しているライターや演者さん。パチスロを盛り上げるのに欠かせない存在です。

一般人の自分からしたら雲上の存在ではありますが、彼等はパチスロを打って浮いたお金で生活をしているのでしょうか?答えはNOですよね。

後輩の発言に驚愕

先日、

養分の後輩がボーダーを理解した話

という記事を書きましたが、その後輩がまたもやとんでも発言をしてきました。

「パチスロライターはすごいですね。パチスロで稼いで、それで生活してるなんて羨ましいですね。」

それを聞いた瞬間、顎が地面につくかと思うほど驚きました。こ、こいつ真性の奴だは。

「動画の出演で多額のギャラ貰って、好きなパチスロ打って生活してるなんて羨ましいですね。」

と言うのであれば頷けますが、彼と話した感じだと、ライターはパチスロの収支が主な収入源だと言うのです。

ヤバい奴や、こいつはヤバい奴やぁ。今日日パチスロライターが動画内でやっている立ち回りで稼ぐことができると思ってるヤバい奴や。

パチスロライターの存在意義

パチスロライターの存在意義は「遊戯人口を増やすこと」ただ、それだけです。

たしかに、一昔前の、情報が溢れかえるまでの動画では、ガチ実践的なものをネタじゃなくやっていました。朝から並んでの高設定狙いですね。それも打つ動機を持たせるものではありますがね。

ただ、今ではそれを本気で捉える人は少数派でしょう。仮想=ヴァーチャルでの出来事であると思っている人が多数派ではないでしょうか?

「遊戯人口を増やすこと」を具体化すると、それは様々な台を実践し、楽しみ方を伝えること。この機種はどのような展開になれば、大量獲得に繋がるのかを映像で流すことでしょう。

また、長時間稼働した際にどのような収支となるか?ということも大事な要素です。

これらは、時間や資金に限りのある遊戯者にとっては、大変貴重な情報となるはずです。

「今まであの台がどんな感じになれば出るのか想像できなかったけど、動画で何となくわかったから打ってみよう。」

とか

「あの台の力を入れる場面、叩きどころがわかったから打ってみたい。」

というような感情を抱かせてくれます。

雑誌やサイトなどの文字と画像だけではイメージし難いものを補って、より鮮明なものにしてくれます。

そこに価値があるのです。

ライターはスロプロではない理由

これは表現が難しいのですが、ライターはスロプロではないと言うよりも、ライターとして動画内で立ち回っている範囲においてはスロプロではないと言う方が適切でしょう。

パチスロで勝つには、生活費以上の額を稼ぐには2つの方法しかありません。

① かなりの精度で高設定を積もること。

② 天井やゾーンを狙って、低設定であっても機械割が100%になるタイミングだけ打つこと。

です。

「いやいや、梅屋シンさんは高設定を積もるのが上手いし、黒バラ軍団は天井狙い、ゾーン狙いで立ち回って結果を出しているじゃないか!!」と言う人もいるでしょう。

でも、冷静に考えてみてください。パチスロだけで生活をするには1日いくら稼ぐ必要がありますか?最低でも2万円くらいはほしいですよね。20日稼働で40万円、30日稼働で60万円。

この金額を稼げていますか?動画1本あたり、1,000枚以上差枚で浮いていますか?非等価ならそれ以上のメダルが必要です。毎日アイムジャグラーの設定6を積もるくらいの勢いです。

もしかしたら平均してそれ以上に浮いているライターの方もいるかもしれませんが、ほとんどのライターがそれほどは稼げていないでしょう。

しかも、ライターの動画では、通常パチスロを打つ上で最も重要な要素が抜け落ちています。

それは、

① 高設定を使うホールを調べて、朝の抽選を受けるホールを選ぶこと

② はまり台やゾーンが狙える台を見つけるためにホール間を移動すること

です。平たく言えば、自分の意思で遊戯するホールを選んでいないということです。

ライターにとっては、当然と言えば当然ですよね。遊戯するホールから出演料を貰ってパチスロを打っている訳ですから、受動的にならざるを得ませんし、ホールの移動なんてもってのほかです。

ただ、この要素が収支に直結する最も重要なものであることは明らかでしょう。

全台低設定のホールで、高設定を探して見つかりますか?魔法でも使えない限り、低設定しか打てません。

ホールを移動せずにポンポンと高期待値の台が拾えますか?後ろに張り付いて、キモさ全開で見つめても難しいでしょう。

そこの部分を動画作成者も意図的にすり替えているのでしょうが、

パチスロはホール内で設定判別要素を駆使して、設定を見極め、高設定まで辿り着くという行為よりも、高設定を使うホールを見極め、高設定をピンポイントで確保する行為の方がはるかに難しく、それでいて最も重要なスキルです。

ですが、この選別行為を動画で配信することはできません。「今日はこれまで取ったデータから、このホールのこの台が相対的に期待値が高かったので選びました。」なんてことは実現不可能なのです。

ただし、ホールに割を高めに設定してもらい、その中で高設定を掴む行為を配信することは可能です。その過程は非常に参考になります。

また、打つ台が無い場合に遊戯しないという選択肢もありません。プロなら、その行為で生活している者なら、期待値がマイナスである可能性が高い台を進んで打つことはないでしょう。

ですが、動画を配信する目的がある以上、打たない訳にはいきません。あれこれ無理に理由を付け、動画の長さに見合った遊戯を行います。

以上のことより、動画で実践している内容は参考になる部分も多くありますが、決してプロの立ち回りではないと考えるのです。より正確に表現するなら、非常の制限下、プロが立ち回ったらどうなるか?という言葉が当てはまる動画もあるでしょうが。

ホールを選べない以上、決して収支を最大限にする立ち回りではありません。

結論

これを書いている途中で思ったのですが、後輩が動画での立ち回りをプロの立ち回りだと思って、それを参考に行動することは、むしろパチスロを活性化する意図に沿っている思考なので、悪い反応ではないですね。

しかし、後輩がその立ち回りで(低設定しか無いホールで設定狙いをしてしまうこと)、さらば諭吉してしまうのは個人的にあまりうれしくありません。

個人的な願望ではありますが、ある程度納得した上で、期待値を理解した上で、自分の遊べる範囲内で遊んでほしいのです。

結局、パチスロを打つという行為はほとんどの場合、お金を捨てる行為となります。その対価、お金を捨てている自覚がある上で、楽しさを感じられたり、ストレスを発散できれば、そのお金は価値があったと言えるでしょう。

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