高校生、浪人生に贈る、おっさんの言葉、大学の文理はどう決めるか?

私が大学に通っていたのはもう10年も前のことですが、今でも後悔を引きずっていることがあります。

それは、文系学部と理系学部の選択です。

最初の選択

人生で初めて文系と理系の選択をしたのは、高校1年生の終わりでした。私は田舎の出身で、地元の進学校の普通科に通っていました。

高校生の頃は特に訳もわからず、好きな理系を選択しました。

私が自分の好きな科目を意識し始めたのは中学生の頃で、その時は数学が特に好きでした。高校に進学し、私の好きな科目は数学と物理に増えました。それが、理系を選んだ理由です。

大学進学の際の選択

高校3年生の時にもう一度選択の時がやってきました。自分の志望大学と志望学部を決め、受験に打ち込むためです。

私は理系でしたので、文系への転向も比較的容易だと認識していました。事実、周りにいた理系の人も文系へ転向することを決めた人が何人かいました。

私がその時取った行動は、職業別の年収額の調査でした。その当時は学校の図書室の本で情報を収集しました。

そうしたところ、理系の職業よりも明らかに文系の職業の方が収入が良かったのです。そこで目立っていたのが、弁護士、公認会計士、税理士でした。

以上の短絡的な理由により、大学は文系で会計の学科がある国立大学に進学を決めました。

会計というジャンル

文系に進むことにした当時の私ですが、妙に安心していました。理由は簡単で、弁護士は端から諦めていましたので会計士になろうと考えていたのですが、会計士は数学が得意な人に合っているというのです。正直ラッキーだと思いました。数学が得意な私にはぴったりだと考えたのです。

ですが、蓋を開けてびっくり。会計は数学ではなく、算数だったのです。数学は哲学との結び付きが強く、理由は論理の緻密な組み立てにあるのですが、それとは異質なんですね。

これは会計という学問を下に見ているのではなく、肌に馴染まないという感覚です。会計士の試験は難関で、それに受かって働いている方は素晴らしいと思っています。

会計の勉強に興味が全く無くなり、学業を疎かにした私は留年し、今でも中途半端に生きています。はっきり言って人に誇れるような生き方はできていません。

生きるとはモチベーション

環境のせいにしたり、他人に責任を転嫁したりすることは誉められたことではありませんし、非生産的な感情です。私は恵まれた環境を与えられ、全ては自分で選択してきました。

ただ、その1つの選択が全く自分の望んでいない人生を招く結果となる可能性は十分にあるでしょう。

自分の後悔を吐露することで、同じ気持ちになる人が減ってほしいなんて言うと偽善に聞こえますが(自分が過去に戻ってやり直したいだけ)、できることならば若い人には満足いく選択をしていただきたいものです。

ほとんどの人は毎日働かなくてはなりません。その際、自分が少しでも興味が持てる仕事でなくては気持ちの持続が困難になります。

「大学なんて関係ない」と言う方もいらっしゃいますし、実際、大学を出ていない方も多数働かれています。ですが、それでは何故大学は存在しているのでしょうか?

高校生の時分だと、格好つけたり、強がったりで「自己満足」と答えている人も何人か見かけました。しかし、そのようなものに国の税金を投入して大規模な施設を建設したりするのでしょうか?

そう、大学は必要なのです。大学を卒業した人が偉い訳ではありません。ただし、国家の中には大学で学業を習得した人が一定数必要なのです。重要なのです。

大学に進学できるのは、幸運であり、責任が伴います。それを疎かにしたことを悔やんでなりません。

大学進学は素直な気持ちで

大学に進学する際には、大学の研究が必要です。私の場合は、これを不純と言うのか、ある意味純粋というのかわかりませんが、その先の就職の収入額でした。

今では、そこからお金を切り離して、本当に自分が興味を持てるかどうかを基準にし、研究するのが1番だと考えます。

これは歯痒いことではありますが、その興味のある方を選択した場合の私の人生を知る由もありませんので、もしかしたら今よりも落ちぶれていたかもしれませんし、今のように後悔をしていたかもしれません。

ですが、今の私が大学の進学を決めるのなら、周りの人の反応を恥ずかしがらず、自分の興味に嘘をつかず、自分が本当に学びたいことに重きを置くでしょう。

学べるということは喜びです。学びは場所と年齢を選ばないと言えばそうなのかもしれませんが、自分が本当に純粋な基準で選択した大学で学べることはこの上無いことでしょう。

これをもし、今から大学進学を考えている若人がご覧になっているとしたら、おっさんの戯れ言だと聞き流していただいても構いませんが、こういった人間もいるのだと心の片隅に留めておいていただけると幸いです。