最も還元率が良いギャンブルであるパチスロで経済破綻してしまう理由

パチスロ

どうもこんにちは!おっさんです。最近勝てなさ過ぎて憂鬱です。

今回はパチスロと他のギャンブルの還元率について考えます。最も還元率が良いと言われているパチスロはどうなっているのでしょうか!?

還元率とは何か?

還元率とは「賭け金に対するリターン」のことです。

100円賭けて80円返ってくれば、還元率80%。100円賭けて70円返ってくれば、還元率70%です。

なんてことない、簡単な理屈ですね。

ただし、浮く人もいれば沈む人もいますので、平均した場合の計算になっています。

運営している胴元は還元率を設定して、費用をその額以下に抑えることによって利益を出しています。

例えば、還元率70%のギャンブルで、200万円の賭け金が見込める場合、60万円浮くので、人件費やその他の経費を60万円以下に抑えておけば、損はしない計算になります。

この還元率がギャンブルによって設定されているのです。

宝くじだと50%、競馬だと70%、パチスロだとひどい台でも96%くらいに設定されています。機械割とも呼ばれますね。

これだけ見ると、パチスロはかなり良心的なギャンブルに見えます。

ですが、実際はそうではありません。どうしてなのか、解き明かしていきましょう。

賭け金比較

賭け金を比較することによって、その謎は明らかになります。

宝くじを買う場合、1回の宝くじで10枚買えば、自分は満足します。1枚300円ですので、全部で3,000円です。

これを競馬に置き換えると、3,000円分の馬券を購入する行為がそれに当たります。

一方、パチスロの場合は50ゲーム回すことが、それと同等の賭け額です。

なぜなら、メダルを1枚20円で借りて、3枚投入してレバーを叩くのですから、1ゲームの賭け金は60円になります。それを50回繰り返すと、3,000円を賭けたことになります。

ここで、驚愕の事実が判明します。

宝くじや競馬に比べ、パチスロだけ満足するのに莫大な金額が必要となるのです。

実際に打ったことのある人はわかると思いますが、50ゲーム回しただけでは全然楽しめません。

これは人それぞれですが、最低でも1,500ゲームくらい回さないと、自分は満足できません。

1,500ゲームと言えば、

1,500ゲーム✖60円=90,000円

を賭けたことになります。

還元率を96%とすると

90,000円✖0.04=3,600円

負ける計算です。

少し遊ぼうと思っただけでこれです。1日中回すとなると7,000ゲームは回します。

7,000ゲーム✖60円=420,000円

こちらだと

420,000円✖0.04=16,800円

負ける計算になります。

宝くじや馬券だと

3,000円✖0.5=1,500円

3,000円✖0.3=900円

負ける計算になります。

あくまで個人的な感覚にはなりますが、同等の満足感を得るまでに必要となる賭け金が、パチスロだけ飛び抜けて高いのです。

ですので、高い還元率にもかかわらず、ものすごい額を失ってしまう可能性があるのです。

よくある勘違い

自分が学生の時なんかは「還元率の悪い宝くじや競馬をするやつはバカだ!」と言う人がけっこうな数存在しました。

還元率だけ見ればそうです。ですが、最も重要な「満足できるのに必要な賭け金」という要素が抜け落ちてたんですね。

また、自分は1,000円で30ゲーム回るから、30ゲームで1,000円賭けているのだと勘違いしていたことがありました。

それは、全く違う解釈でした。1,000円でいくら回ろうが、還元率には関係がないのです。小役とボーナスの総和が還元された枚数です。

ですので、ボーナスの獲得枚数を抑えれば1,000円で多く回る台が作れるのです。今の新基準機ですね。

7,000ゲーム回したら、先程書いたように21,000枚の賭け金となりますが

小役で10,000枚、ボーナスで10,000枚還元

小役で15,000枚、ボーナスで5,000枚還元

を比べてみても、割にしてどちらも95.2%と変わりません。

ただし、ボーナスの方が確率が重たいのでボーナスの還元枚数の多い方が荒れます。ただそれだけです。

その最たるのが旧基準のGODです。1,000円で25ゲームほどしか回りませんので、ボーナスに還元枚数を寄せていることがわかります。

まとめ

以上のことから、還元率の高いパチスロでも経済破綻する人は出てきます。

パチスロが好きで、土日合わせて平均10,000回転させると、600,000円賭けたことになります。月に4回で2,400,000円です。

還元率96%で平均96,000円負ける計算になります。

宝くじと馬券を月間2,400,000円分買う人がいたら、頭がおかしいんじゃないかと思いますよね?

パチスロではそれが普通なんです。ですので、還元率に惑わされないことが肝要です。

もちろん、高設定もありますし、天井もあるので、還元率はもう少しましになるかもしれません。ですが、注意が必要です。

パチスロで高射幸性の台とか言いますが、多く回さなければ満足感が得られないパチスロこそ、最も射幸性が低いギャンブルではないかとも思います。

また、ハイエナをする人がベースが上がって効率が悪くなったと言いますが、それは本当で、ボーナスでの還元が小役に寄るので、同じゲーム数回した時に適当に打つ人の負け額がほんのちょっとましになります。(主に天井のある台)

ハイエナはボーナスだけを効率良く狙うので、そこで得られる枚数が少なくなると困りますからね。

というわけで、還元率の高いパチスロで経済破綻してしまう理由でした。

コメント

  1. なな氏 より:

    機械割と還元率は全くの別物ですよ

    機械割96%の台を7000回転回したとして使用するメダルと理論上失うメダルの差枚は

    21000-(21000:0.96)=840

    20円スロなら金額にして840*20=16800円

    機械割96%の台を7000回転回すのに平均して必要な金額は3万円との調査結果が出ていますから還元率は((30000-16800)/30000)*100=……

    その値は実に、悪名高い宝くじの還元率すら下回る44%となります。

    • おっさん より:

      コメントありがとうございます!
      非常にわかりやすい説明をありがとうございます。

  2. より:

    パチスロが好きで、土日合わせて平均10,000回転させると、600,000円賭けたことになります。月に4回で2,400,000円です。
    還元率96%で平均96,000円負ける計算になります。
    宝くじと馬券を月間2,400,000円分買う人がいたら、頭がおかしいんじゃないかと思いますよね?

    ってまとめに書いてありますが、宝くじと馬券を月間240万円分買うって部分は違いますね。宝くじとか馬券の還元率を50パーセントだとしたら96000円負けるために必要な賭け額は240万ではなく192000円ですよね。
    だいぶ金額が違います。

    • おっさん より:

      コメントありがとうございます!
      掛け金を同一にして比較すれば、還元率を想像できるかなと思ったのでそう書きました。
      解りづらくてすみません。