大学の選び方・受験する大学がなかなか決まらない高校生と浪人生

「大学受験」

現在の日本では、半分以上の人が経験する人生の一大イベントとなっています。

私も一昔前、否応なしに大学を受験したのですが、

どうでしょう?

心の底から行きたい大学は決まりましたか?

なかなか難しいですよね?

そんな方に、歳だけはみんなの先輩である私が、己の後悔とともに少しだけ大学選びのコツ(一度人生があったらこうしたかったな的なこと)をご紹介したいと思います。

ちなみに私は中堅都市のある国立大学を卒業しています。

センター試験は約88%の正答率でした。

職業で決めるな!好きな科目で決めろ!

進学校の図書室には、大学入試の赤本と一緒に職業に関する本が置かれていると思います。

その時どうしても気になったのが「年収」。

私の場合、これが顕著でした。

お金は生活をしていく上でかなり重要なファクターです。

ですので、稼げる職業に就くことを目標に、進学する学部を決めたようなところがありました。

これが私の失敗のひとつ。

私は典型的な理系タイプで、好きな科目は「数学」と「物理」。

この2科目に関しては、苦も無く勉強をすることができました。

感覚としては、授業を聞くまでもなく、教科書を読むだけで、ほとんど全ての問題が解けるようになっていました。

逆にその他の科目は、教科書を読むのも億劫で、授業にも出たくないくらい嫌いでした。

そんな私が選択した学部は、「文系」。

なぜなら、文系の方が高収入の職業の紹介が多かったからです。

今思えば、非常に安易な考えでした。

また、理系の女子の少なさに嫌気がさした部分もあります。

スケベ心で自分の苦手な領域に足を踏み込んだ節も否めません。

学部と職業は必ずしも直結しないが、それは稀なこと

なぜ、文系を選んだことを今さら後悔しているのかと言うと、私が現在やっている仕事が全くもって理系にかすりもしないものだからです。

当たり前と言えば、当たり前ですが、就職をする際に採用側が選考基準にするのは大学4年間で何を学んできたか?ということ。

そこで準備をするのですから、準備をしていない人を雇うなんて正気の沙汰ではありません。

文系の人は文系職。理系の人は理系職。

「理系職を希望されているのに、なぜ文系学部を選択されたのですか?」

と聞かれて、

「いや~、やっぱ理系だと女子が少ないじゃないですか?学生生活が満喫できないじゃないですか。」

と答えたら、失笑どころの騒ぎじゃありません。

ですので、編入や独学という道はあるにせよ、自分の肌に合っている分野を基準に学部を選択することを強くおすすめします。

日本にいるほとんど全ての人間が、一生における多くの時間を仕事に費やすことを余儀なくされるのですから、その時、辛くとも「好きなこと」をできる準備をしておく必要があります。

大学は偏差値で選ぶべし!

大学にはランクがあります。

ある人は

「大学は偏差値じゃない!本当にやりたい研究や、教授で選ぶべきだ!」

と言います。

ですが、私はそうは思いません。

なぜなら、大学は4年間(院に行けばあと数年)と、労働する年数とは比べるまでもなく、人生においては短期間の出来事だからです。

さらに、学歴社会ではなくなったと言っている今でも、出身大学で人を判断する人は思った以上にたくさん存在します。

日本人はレッテル貼りが大好きです。

血液型や出身地、性別でその人のことをあらかた決めつけます。

出合ったばかりの人であれば、数少ない情報で相手を判断するしかないということもありますが。

ともに勉学に励み、実際に進学した大学以上の能力を持っていると友人に認められていたとしても

初見の人はそんなことを知る由もありません。

世に出れば様々な人に出会います。

その人たちに良い印象を持たれる可能性を少しでも上げておいた方が、今後の人生において優位に立てるでしょう。

そこで、あなたが学歴で判断しようとしまいと、自分の実力で合格できる大学の中で、できるだけ偏差値の高い大学を受験することをおすすめします。

別に卒業した大学でその人の価値が決まるとは思いません。

ですが、そこで価値を測る人がいる以上、そうした方が良いことは明らかです。

まとめ

受験生が時間を費やすべきは、大学の選択よりも、学力を向上させるための勉強です。

ですので、大学の選択は素早く済ませてしまいましょう。

キーワードはふたつ。

「自分の好きな科目を基準に学部を選択すること」と「できるだけ偏差値の高い大学を選択すること」です。

人は人生において数多くの選択を迫られます。

その中で自分の人生を最も大きく左右する選択のひとつが、大学の選択です。

重要だからと言って時間をかける必要はないですが、しっかりと納得のいく決断をしましょう。